2021.05.27
こんにちは。
はっさく工務店の南です。
今日は、建築現場でよく使われている
「3´×6´(サブロク)」という言葉について、ご紹介します。
「3´×6´(サブロク)」とは、
建築材料の内、板状材料の大きさを表す呼び方です。
3尺(910mm)×6尺(1820mm)を略して、「3´×6´(サブロク)」と呼ばれています。
ホームセンターに行くとほとんどの合板は、
910mm×1820mm×厚み〇〇mmと表記されています。
これが「3'×6'(サブロク)」です。
材木屋さんや大工さんと話しをする時もこの略称が使われます。
さて、
建築の基準尺には、「関東間」「関西間」という長さの基準があります。
柱の中心~柱の中心までの長さが、
6尺(1820mm)で「関東間」、
6尺5寸(1970mm)「関西間」と決められています。
3´×6´合板は、「関東間」の建築物ではそのまま使えます。(下の図の通りです)
「関西間」では、3´×6´合板は届かないので、使えません。
(※下の図の通り、板が足りないということは、柱や土台等に釘が打てないということです)
では、「関西間」の時は、材料はどうしているのでしょう?
メーターモジュール合板(1000㎜×2000㎜)を
1000㎜×1970㎜に切って使っています。
親方(現在67歳)の時代は、
ここ東播エリアでは「関西間」の家が多く、
親方が担当してきた数多くの現場も「関西間」しかなかった、とのことでした。
しかし、最近では、決められた敷地に部屋数を多く取ることが増え、
東播エリアでも「関東間」が主流になってきています。
新築の現場も、ほとんどが「関東間」です。
計算が簡単であるため、
「メーターモジュール」(※柱の中心~柱の中心までが2000㎜)で設計されている家もあるそうです。
「関東間」「関西間」という言葉で、畳のことをイメージする方も多いと思います。
実は、畳は、一枚一枚大きさが微妙に異なります。
目視では分かりませんが、部屋は直角でないため、畳も直角ではありません。
部屋に合わせて一枚一枚作っているため、
決められた場所にしか置けません。
というわけで、畳の位置は変えることは出来ません。
畳をめくる時は、元の位置をしっかりメモする必要があります!
少し話がそれてしまいましたが、
合板以外にも石膏ボードや化粧板など板状の物は、
「3´×6´(サブロク)」である事が多いので、
ホームセンターの表示にも注目してみてください。